2008-01-11-Fri 薄日の金曜日 [長年日記]

最後の一日

十兵衛今日は朝から曇りがち。日差しはあるものの、薄日、でもそれほど寒くない一日でした。

今日、十兵衛の新しいお父さんが、迎えに来ます。
夕方ぐらいに迎えに来てくれます。

右の写真は、夕べ眠る前に撮った写真。
いつもこんなふうに、ビーズクッションに半ば埋もれて、好き放題に手脚を伸ばしたり、ぎゅっと丸まったりして眠っていました。

我が家の庭に十兵衛が姿を現したのは昨年の6月の頭
外猫のロシアンさんのご飯をこっそり食べにきたことが最初でした。
『ご飯食べていきな〜』と声を掛けた時の大きな返事と嬉しそうに駆け寄ってくる様子が忘れられません。
それから2週間ほど我が家の近くに居続け、お父さんと相談して家の子にしようと中に入れたのが始まりでした。
3.4キロしかなかった、あばらが見えるガリガリに痩せたからだ。
でも、今はふっくら、4.7キロにまでなりました。
うっすらと血の混じった唾液を口もとに付けていました。
それも治療の甲斐あって、日常生活には支障がない程度に、口の中の腫れ物は小さくなりました。
ジブ、くろん、十兵衛十兵衛
健康診断をして、ウイルスなどの経過を見て、ジブ、くろんと対面して、家の中を自由に動き回れるようになったのは7月に入ってからでした。
それからも、何回も何回も、一緒に、継続治療のために車で獣医さんに出掛けましたっけ……

十兵衛にとっては、今日の朝も今までと変わらないいつもの朝だったはず。
いつものように、朝ご飯を食べたら、家中の点検に動き回ります。

猫タワーに登ってきたので、レースのカーテンをちょっとだけ開けてあげました(写真中段左)
嬉しそうな顔つきになって、興味津々外を眺めていました。

しばらくしてから、十兵衛を誘って2階へ。
しばらくは外の空気を嗅げないだろうと思って、ベランダに誘いました。
これまた嬉しそうに、薄日ではあったものの、ベランダに飛び出していきました。
十兵衛
しばらくして、ジブがやってきて、またしばらくしてくろんもやってきました。
ベランダでのスリーショット。
最後の三兄弟の写真となりました(写真中段右)

最初にジブが引き上げて、次ぎにくろん。
十兵衛は、私が『おうちに入ろう』と声を掛けるまで、ずっとじっと外を眺めておりました。

16時近く……ほぼ予定通りに、新しいお父さんが車で迎えに来てくれました。
十兵衛専用のキャリー、一緒に見て購入したハーネスとリード。そして移動中の給水器を持って。
早速ハーネスを十兵衛に取り付けます。ちょっと怪訝そうな顔。
おまけに、ここ1週間で体重が少し増えていたので、一度でハーネスを付けられずサイズを伸ばして付けることになりました。

爪を切るのを試して貰って、継続投薬中の薬を1滴入れてみせ、またご自分でもう1滴入れることもしてもらいました。

しばし歓談のあいだ、十兵衛はハーネスを付けたまま、ストーブの前で、いつもの愛用クッションの上でくつろいでおりました。

下段の写真が、我が家での最後の十兵衛の写真です。買って貰ったハーネスを付けて、片手をちょっと伸ばして、くつろいでいます。
ちょっとだけ私にはいぶかしげな顔に見えるのですが……

このあと、わりとすんなり、騒ぐこともなくキャリーに収まって、十兵衛は新しいお家に向けて出発しました。

本当は……仲良し三兄弟になって欲しかったんだけどね。叶わなかったね。
本当は……ずっとずっと一緒に暮らしていたかったんだけどね……ごめんね。

でも、これからは、ひとりっ子として一身にお父さんの愛情を受けて、独り占めして、うんとうんといっぱいいっぱい幸せに暮らしてくれることと思います。
半年間の思い出をありがとう>十兵衛

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