今日も1日お日様が出ましたが、朝はマイナスまで冷え込みました。
小夏は、夜にいちゃんが大好きです。
夜も、小夏が可愛くて仕方が無いみたい。
子猫の頃から、隔離されて過ごす小夏を見ては、しきりに構いたがっておりました。
昨年の8月に、小夏の姉猫の千夏が旅立ってから、小夏は精神的に不安定になりました。
それまでは千夏と競い合って食べ、千夏よりも早くいっぱい食べていた小夏の食欲がガタッと音を立てるように減ってしまいました。
ぐっすりと眠れないようで、ぼうっとした顔つきで過ごし、時には諫めなければならないほど、泣いたりしておりました。
そんなときに、夜が扉近くにやってくると、小夏の顔に明るさが戻り、夜の傍へと駆け寄っていくという姿を、連日見ておりました。
お母ちゃんが目が届く時だけ。
絶対に鼻ちゅうや、お尻での匂い嗅ぎや、お互いに舐めあう身繕いはさせない。
その決心で、時々小夏をこちらの部屋へと出してあげることにしました。
猫の二大感染症。FeLV(白血病)とFIV(猫エイズ)。
これは、俗に白血病は仲が良いほどうつり、猫エイズは仲が悪いほどうつると言われています。
白血病のウイルスは、血液・唾液・涙・糞尿に多く含まれ、密接な仲の良い行動を長時間続ければ続けるほど、感染する可能性が高まります。
猫エイズのウイルスは、血液・唾液に含まれ、喧嘩をしてその噛み傷から感染することが多いようです。
つまり白血病キャリアの小夏と、密接な、仲の良い行動を長時間繰り返す事によって、感染する可能性が高いのです。
だから、お互いに仲良くしたいと思っている、小夏と夜には、常に目を光らせなくてはならないのです。
夜に感染の可能性、リスクを負わせるのは、正直したくありませんでした。
でも、小夏の精神的不安定さも見過ごせず、それはお母ちゃんが遊んであげたり、かまう事でも、補えませんでした。
千夏が大好きで、千夏にべったりだった小夏。
小夏が求めたのは、同じ種族の頼れる存在だったのです。
白血病のウイルスも、決して空気感染するほど強いウイルスではありません。
密接な接触を避けさせ、時には夜にもインターフェロンの注射を打って、免疫力を高めるようにしています。
それでも、夜には申し訳無いと思う気持ちが、常につきまとっています。
でも、1日の中の、わずかな時間、ふたりが仲良く並んでいる所を見ると……ごめんねと思いつつ、見守ることにしています。
密な接触をさせないように、近くで、すぐに阻止出来る体勢を整えながら……。