2008-01-12-Sat 雨降りの土曜日 [長年日記]

新しいマット

くろんジブ今日は朝から雨降り。夜になってあがりはしましたが、ずいぶんと冷え込んできました。

昨日まで、十兵衛用にとストーブの真正面に置いてあった丸い座布団。
もともとあったサンルームに戻して、代わりに雑誌「ねこのきもち」の今月号の付録に付いていたマット敷いてみました。
ホット長座布団で眠っていたジブがのそのそとやってきて、匂いを嗅いだ後にどっかりと座り込みました(写真左)
気に入ってくれたようです。

その様子を見ていたくろん。
ジブがホット長座布団に戻った途端、とてとてとやってきて、匂いを嗅ぎ、なぜかかりかりと爪を出さずに爪を研ぐような仕草をして、マットをちょっとだけたるませました。
その上で、ジブと同じようにマットの上に陣取ります(写真右) くろんも気に入ってくれたようです。

ホット長座布団から「暑くなった〜」と這い出てきて、しばしカーペットの上でのてのて。そして、このマットの前に陣取りストーブで暖を取り、ホット長座布団に戻る……というのを、ジブもくろんも繰り返しております(笑)

夕べのジブ

ご飯を食べているとき、「カタン……」とどこかから音がしました。
ジブはご飯の器から顔を上げ、そしてハッと何か思い出したような顔つきに……

十兵衛が使っていたビーズクッションの匂いを嗅ぎ、よくそこにいた居間の座卓の下を覗き込み、サンルームにちょっとだけ入って猫タワーを見上げ、居間に戻ってきたと思ったら、よく十兵衛が通り抜けて遊んでいたピアノの後ろを覗き込みました。
そして、書斎に移動してお父さんのパソコンデスクの下を覗き込み、居間を通り抜け、台所からよく十兵衛が爪研ぎをしていたマットのある玄関を眺めます。
「…………」ふいっと階段を見上げたジブ。
とてとてと階段を上がり……和室に入って寝室に入って……足音だけが聞こえてきます。
そして、またとてとてと階段を下りてきて、そのジブの行動をみていた私の前にちょこんと座り、私をじっと見上げてきました。

「…………十兵衛、どこ?」
ジブの目が言っていました。ジブのその行動が私に聞いていました。

『十兵衛はね、もうこのおうちにはいないの。新しいおうちに、新しいお父さんと、一緒にもう向かってしまったんだよ……』
ジブは私の言葉を必死に理解しようと、目を丸くして耳をそばだてて、私の顔をじっと見つめて聞いていました。
『だからね、ジブくん。十兵衛はもうこのおうちにはいないの……わかってくれるかな……?』
じっと私の顔を見つめていたジブ。「……ん……」小さな声で答えました。

そしてホット長座布団に戻って、くろんの頭を舐めて自分も香箱を組んで眠りに入っていきました。

まさか……ジブがそんな行動をするとは、思いませんでした……涙が出てきました……

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